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君が代の意味とは?天皇賛美の歌詞って本当?現代語訳で解説!

君が代 意味

(君が代の歌詞の意味とは?)

「君が代」は日本の国歌です。

みなさんもスポーツの大会や学校行事などがあるたびに歌ってきたと思いますが、君が代の歌詞の本当の意味をご存知でしょうか?

一部では「天皇陛下を賛美する右翼的な意味だ」とか「戦前の国家神道への回帰だ」なんてことがいわれることもありますね。

しかし、結論から言うとこれらは正しくありません。

この記事では、君が代の歌詞が持つ本当の意味についてわかりやすく歌詞節しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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君が代の意味とは?現代語訳で歌詞を解説!

君が代の原文

君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで

↓それぞれの言葉の意味は、以下のようになります。

歌詞の言葉の意味

  • 千代に八千代に:末永く
  • さざれ石:小さな小石
  • 巌(いわお):大きな岩
  • 苔のむすまで:苔が生えるほど長い時間

「さざれ石の 巌となりて」の部分がちょっとわかりにくいかもしれませんね。

これは、「小さな小石は長い年月が経つと岩になる」と考えられていたことに由来しています。

つまり、君が代は「君の世が、長い年月をかけて小石も大きな巌(岩)となり、そこに苔が生えるほど長く栄え続けますように…」という願いの込められた歌なのです。

君が代の意味をシンプルにまとめるとこうなります

君が代 意味

(君が代の意味を現代語訳でシンプルにまとめると…)

↓上のような言葉の意味を理解した上で、君が代を現代語訳すると以下のようになります。

君が代の歌詞の現代語訳

君の世が 幾千年もの長い間 小さな砂のさざれ石が大きな岩となるように そこに苔が生えるほど長く栄えますように

シンプルにいえば、「君(きみ)」が治める世の中が、何千年も先までずっと続いていきますようにという祈りを込めた歌であることがお分かりいただけるかと思います。

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重要なのは君が代の「君」が何を指すか

君が代 意味

(君が代の「君」が何を指すと考えるか?によって君が代の歌詞の意味は変わってきます)

重要なのはこの「君」が具体的には何を指すのか?です。

この点についてどう考えるか?についての意見が分かれているので、「君が代は天皇賛美の右翼の歌だ」とか、「戦前の国家神道を賛美する歌だ」とかいわれることがあるのです。

結論から言うと、この「君」というのは、「大切な人」という意味です。

君が代はもともとは「恋の歌」だったと解釈されることもありますから、ラブレターのような意味で詠まれたと考えることもできるのです。

つまり、「私の大切なあなたが生きるこの世が、この先もずっと平和に続いていきますように」という祈りを込めた歌だと言うわけです。

国歌として歌う場合の君が代の「君」の意味

このように「君が代」はいろんな解釈ができる歌です。

国歌として歌う場合には、「天皇陛下を国民統合の象徴として持つ日本国が、未来もずっと平和に続いていきますように」という意味になります。

↓天皇陛下が国民統合の象徴であることは、日本国憲法にもしっかりと書かれていることです(第一条)

天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

日本国憲法第1条

天皇陛下が日本国民の統合の象徴(シンボル)であることは、私たち国民が主権を持つこととなんら矛盾しません。

アメリカや韓国には大統領というシンボルがありますし、イギリスにも女王というシンボルがいます。

こうした国々もすべて国民主権・民主主義の国ですよね。

一部で「君が代は戦前の国家神道への回帰だ」とか、「右翼だ」とかいわれているのが、いかにおかしな理屈であるかご理解いただけるかと思います。

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君が代の歌詞の原型は古今和歌集のこの歌

君が代 意味

(君が代のメロディは明治時代に作られたものですが、歌詞は平安時代の短歌が元になっています)

君が代の歌詞原型(古今和歌集)

我君は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで

君が代のメロディは明治時代になってから国が作ったものです。

一方で、君が代の歌詞はものすごく昔からある短歌にヒントを得て作られました。

具体的にいうと、10世紀前半にまとめられた「古今和歌集」に収められている短歌がもとになっています。

古今和歌集というのは、当時の天皇陛下が部下に命じて作った「短歌のベストアルバム」のようなものですね。

なので、古今和歌集に納められているこの歌は、当時から有名な歌であったと思われます。

実際、古今和歌集以外の和歌集にもこの歌は選ばれています。

(紀貫之という人が選んだ「新撰和歌」や、藤原公任という人が選んだ「和漢朗詠集」など)

君が代のもともとの歌詞は誰が作ったものかわかっていない

しかし、この歌は誰が作ったものなのか?はわかっていません。

誰がどういう状況で詠んだ歌なのかがわからないので、当然ながら「君」が誰のことを指すのか?については決まった解釈はありません。

女性から男性へ向けた(恋歌)という解釈もありますし、尊敬する人、あるいは君主という説など様々です。

それでも、この歌は当時のベストアルバムに収められるぐらいに人気のある歌でした。

逆に言えば、さまざまな意味合いで読むことができる歌だったからこそ、これだけの人気が出たと考えることもできるでしょう。

君が代は天皇主権を謳った歌なの?

このように長い歴史をかけて歌われてきた君が代ですが、君が代というと天皇の繁栄や天皇主権を謳っているのではないか?という見方があります。

確かに明治にこの歌が国歌として制定されてから第二次世界大戦終了までは天皇へ捧げる歌として歌われていたことも事実です。

第二次世界大戦後には、連合国軍総司令部(GHQ)が日本を占領しました。

その際には日の丸掲揚禁止とともに、「君が代」斉唱を全面的に禁止した時期もありました。

これは、アメリカが日本を属国として占領する上で、日本人としての国民意識を弱め、支配をしやすいようにする意図がありました。

しかし、元をたどると君が代は「大切な人の健康や平和」を歌ったものです。

女性が男性へ向けて歌った「恋歌」とみることさえできます。

また、スポーツ選手が試合前や表彰台に登った時に歌う場合には、「国を代表して戦った有志を讃える」というように解釈できるでしょう。

つまり、その時代によって「君」が指すものは違います。

必ずしも天皇個人だけを指すのではなく、「天皇を象徴として持つ私たち日本国民みんな」と解釈することが可能です。

学校の行事や式典で歌われるのは、君が代は日本を愛する国民一人一人を讃える歌だからなのです。

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君が代に対する海外の反応

君が代 意味

(君が代への海外の反応は?)

海外の人たちが、私たちの君が代をどのように感じているのか?はちょっと気になるところですよね。

↓イギリスの日本研究家バジル・ホール・チェンバレンは、この君が代を以下のように英語に翻訳しています。

英語訳された君が代

A thousand years of happy life be thine!

Live on, my Lord, till what are pebbles now,

By age united, to great rocks shall grow,

Whose venerable sides the moss doth line.

↓翻訳された歌詞を再翻訳すると、以下のように理解できます。

英訳「君が代」の再翻訳

汝(なんじ)の治世が幸せな数千年であるように

われらが主よ、治めつづけたまえ、今は小石であるものが

時代を経て、あつまりて大いなる岩となり

神さびたその側面に苔が生(は)える日まで

上で見たように、君が代の歌詞は10世期前半というものすごい昔からある歌が原型になっています。

(歌のメロディは明治時代になってから作られたものです)

そのため、世界で最も古く、そして世界で最も短い国歌の一つと評価されています。

1903年(明治36年)ベルリンで行われた「世界国歌コンクール」では、「気高い平和に満ちた歌詞とそれにふさわしい荘厳な曲調」であるとして、数ある国歌の中から「君が代」が一等を受賞しています。

日本以外の国では、行進曲のような勇ましい歌に、国威発揚を意図した歌詞を乗せるケースがほとんどですね。

一見すると異質とも言える曲調と歌詞を持つ君が代ですが、海外では「もっとも美しい国歌」として讃えられたこともあるのです。

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君が代はヘブライ語って本当?

君が代はヘブライ語の歌ではないか?という説を主張する人がいます。

その根拠としては、君が代の歌詞をカタカナに置き換えた際、ヘブライ語として読めなくはないこととが挙げられます。

そして、そのように「ヘブライ語訳」をした君が代が、文章としては一見成立しているように見えるからです。

(本来の君が代の歌詞の意味とは全く違いますが)

ですが先述の通り、君が代は平安時代から詠まれていた和歌に起源があるのは事実です。

また、島国である日本にイスラエルの言葉が伝わったとは考えにくいでしょう。

ヘブライ語というと、現代のユダヤ人の人たちが話す言葉のことですね。

(ユダヤ人というのは日本からはるか離れた中東の地の民族です)

日本語というのは、偶然にも諸外国の言葉と近い発音のものがあります。

君が代=ヘブライ語説は、そのような偶然の一致から都市伝説的に面白おかしく解釈されたものだと思われます。

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まとめ

君が代 意味

(君が代の意味についてまとめ)

今回は、日本の国歌である「君が代」の意味について解説いたしました。

本文でも見たように、君が代は平安時代に詠まれた短歌をもとに作られた歌です。

もともとの短歌は「恋の歌」であったという解釈もあるぐらいですから、君が代が軍国主義の歌であるとか、国家神道を称える歌であるといった主張がいかに滑稽(こっけい)でおかしなものであるかがご理解いただけるかと思います。

国歌として歌われる場合の君が代の「君」は天皇陛下のことを指すと考えるのが自然です。

つまり、君が代の歌詞の意味は「天皇陛下をシンボルとする日本国が将来もずっと続いていきますように」という祈りを込めた歌と理解することができます。

天皇陛下が日本国民の象徴であることは日本国憲法で明確に認められていることですから、この点からも君が代が天皇制回帰の歌であると言う主張はおかしいのです。

君が代は有史以来ずっと天皇とともに歩んできた日本人が、これまで続いてきたのと同じかたちで国が続いていくように、というごく自然な気持ちを祈る歌ということができます。

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