- 文系学部の出身者はほぼ営業配属って本当?
- 仕事の選択肢にはどんなものがある?
- 営業以外の職種に採用されるにはどうしたらいい?

「文系学部の出身者はほぼ100%営業に配属される」と聞きました。
正直にいって営業マンにはなりたくないです…。
新卒や第二新卒で「営業以外の部署」に配属されるのって無理なんでしょうか?
そうですね。特に男性は「文系はまず営業」という会社はとても多いです。
(逆に女性は事務職系の採用が多い)
そもそもほとんどの会社組織はほぼ8割が営業ですので、
営業以外の仕事につける人って全体の2割しかいません。
営業以外の部署が「せまき門」であるのは事実ですね。
ただし、文系男性でも絶対に営業以外の部署に入れないというわけではありませんよ。

この記事では、文系学部を卒業される予定の新卒大学生の方や、大学卒業後3年以内の第二新卒の方向けに、
営業以外の職種で採用される方法を解説いたします。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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この記事の目次
文系出身者が「営業以外の職種」で採用される方法
文系学部の出身者が、営業以外の職種で採用されるには、
↓以下の3つのポイントを押さえて就活してください。

文系が営業以外で採用されるには
- 文理不問かつ職種別採用の求人を狙う
- 新卒はOB訪問・OG訪問を活用する
- アピール材料になる資格をとっておく
↑これらのポイントを知っておけば、
せまき門である「営業以外の仕事」で採用されることは決して不可能ではありません。
それぞれのポイントについて、具体的に見ていきましょう。
1.文理不問かつ職種別採用の求人を狙う
第一に重要なことは、「そもそも可能性がある求人を狙う」ということです。
「うちは営業以外への配属もありえますよ」と明確にしている求人を狙って就活するということですね。
何があっても「新卒はまず営業」という方針の会社も多いです。
そういう会社を相手に「自分は営業以外の仕事の方が貢献できます」とどれだけアピールをしても、
あなたの希望をかなえることはとても難しいでしょう。
会社としてはあなただけを特別扱いするわけにもいかないからです。

具体的には「文系・理系不問」かつ「職種別の採用」を行っている会社の求人を狙うようにしてください。
↓簡単にいえば、こういう求人を狙うということです。
- 文系と理系を分けていない求人
- この職種を募集!というかたちで指定している求人
以下で具体的な例をあげましょう。
ソフトバンクが採用している「JOB-MATCH選考」
例えばこちらのソフトバンクの採用ページをご覧ください。
ソフトバンクでは、採用方法として「OPEN選考」と「JOB-MATCH選考」の2種類を設けています。
- OPEN選考
従来と同じ職種指定なしの採用方法 - JOB-MATCH選考
応募者があらかじめ希望職種を指定し、採用される場合はその職種部署への配属が確約されている採用方法
このうち「OPEN選考」は、一般的な新卒採用に近いかたちです。
おそらく文系出身者がOPEN選考で応募した場合には、その多くが営業部署に配属になるでしょう。
一方で、もう1つの「JOB-MATCH選考」は、
応募者が自分の希望する職種を指定し、その職種の中でキャリアアップをしていく採用方法です。
↓ソフトバンクの採用公式ページでは以下のように説明されています。
JOB-MATCH選考
希望業務のコースを選択し、選考を受けていただきます。
合格の場合は初期配属時の業務を確約します。
選考過程から専門スキルや知識がマッチするか否かを見極めながら進めるため、希望業務が明確にあり、専門スキルや知識がマッチするという方は、JOB-MATCH選考を選択し、エントリーしてください。
「初期配属時の業務を確約」というのは画期的ですね。
↓このJOB-MATCH選考では、具体的には以下のように職種別(コース別)の採用を行なっています。
- 総合職 営業コース
- 総合職 財務コース
- 総合職 事業開発コース
- 総合職 エンジニアコース
営業コースを選んだ人はずっと営業畑、
財務コースを選んだ人はずっと財務畑でキャリアアップしていくという仕組みです。
エンジニアコースについては実質的に理系出身者が優先採用される可能性が高いと思いますが、
財務コースや事業開発コースでは文系出身者でも採用される余地はあるでしょう。

このように、採用の時点で「職種別の採用を行いますよ」という意思を明確にしている求人を狙うようにしましょう。
ソフトバンクのように超大手の会社でなくても、こういったかたちで採用を行っている企業は少なからずあります。
コンサルティング業界は狙い目
業界的なことでいえば、コンサルティング業界は文系出身者が営業以外の職種で採用される可能性の高い業界です。
コンサル業界の仕事は、クライアント企業の事業戦略の作成をサポートしたり、
資金調達(融資や上場)のお手伝いをしたりするのが仕事です。

新卒・第二新卒採用では有名大学卒であることや、英語能力が求められるケースが多いのですが、
採用された場合には、非常に高い年収を得られるのもコンサル業界の魅力ですね。
20代後半〜30代前半でも年収1000万円というケースも普通にありますよ。
コンサル業界は採用のされ方がやや特殊なので、
↓確実に就職を目指すなら、コンサル業界専門の転職エージェントを使う必要があります(無料で使えます)
2.新卒はOB訪問・OG訪問を活用する
新卒で就活している大学生の方は、OB訪問を活用しましょう。
具体的には、「文系卒で、営業以外の職種に配属した人」を探してコンタクトを取ってみてください。
OB訪問は、大学の就職課を活用すれば紹介を受けることができますよ。
3.アピール材料になる資格をとっておく
文系で営業以外の部署に配属されたいなら、
配属先の仕事で求められる資格をとっておくのが理想的です。
例えば、経理部への配属を希望するなら、簿記2級までは取得しておきたいですね。
法務部ではビジネス実務法務検定の資格があります。これも2級を持っておくとアピール材料になります。
コンサルで採用されたいなら、ちょっと難易度が高くなりますが中小企業診断士の資格を目指しましょう。
ビジネス会計検定などもコンサル向きの資格なので、取得しておくとアピール材料になるでしょう。
ほとんどの人は、入社して仕事の配属が決まってから、その仕事で求められる資格の勉強を始めます。
しかし、仕事をしながらの資格の勉強というのはなかなか大変なものです。
勉強に思い切り時間をさくことができる学生時代に、資格の取得は完了しておくのが理想的ですね。
少なくとも、面接時に「今年の〜月の資格試験に挑戦する予定です」というアピールができるようにしておくのが良いです。

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コミュ障に営業はあまりにも無謀(地獄)
この記事をおよみの方に絶対に知っておいて欲しいことは、
営業という仕事には「向き不向き」があるということです。
私も新卒で入社した会社(証券会社)で営業マンだったのですが、
本当に地獄のような目にあいました。

営業ではお客さんから罵倒されるようなことは普通にありますし、ノルマから逃れることは基本的にできない仕事です。
(今月ノルマ達成できても、来月からはまたゼロスタート…という感じ)
相当な精神的タフさが求められる仕事であることは覚悟しておかなくてはいけません。
逆にいうと、営業は成果を出せる人にとっては楽しい仕事です。
成果が見えやすいですから、ゲーム感覚で数字を追っかけられる人には向いているかもしれません。
成果に応じてボーナスが出る会社も多いので、
「特に専門分野はないけどお給料たくさん稼ぎたい」という人は営業でがんばりましょう。
一方で、コミュ障の自覚がある方や、
ノルマにおいたてられながら働く…という環境に嫌悪感を感じるという方は、まず営業はやめておいた方が良いですよ。
世の中には「隠キャ・コミュ障でも営業はできる!」ということを言う人もいますが、
私自身の経験からいわせていただくとだいたいデマです。
もちろん、どの程度のコミュ障なのかにもよりますが、
少なくとも「初対面の人とやりとりするのに心理的抵抗がある」という人が営業になると、
相当なストレスを抱えながら働くことになります。
文系出身者も狙える!営業以外の職種一覧
文系出身者でも狙える「営業以外の職種」としては、以下のようなものが考えられます。
文系も狙える営業以外の職種一覧
- 経理
- 広報
- 総務
- 人事
- SE・ITエンジニア
- WEBデザイン
- コールセンター系
- コンサル系
- マーケティング系
- その他専門職
それぞれの仕事の内容について、順番に見ていきましょう。
経理
経理は「会社のお金の管理」を担当する仕事です。
例えば、商品の仕入れや売り上げに関するお金の管理や、現金預金の管理、
会社の財務状況をまとめて経営者に報告するといったことも経理の仕事です。
社員に直接関わる部分では、給与計算の仕事がありますね。
社会保険料の計算や税金の申告(年末調整など)まで、経理は会社のお金に関する仕事を担当します。
広報
広報は自社の情報を社内外に発信する仕事で、仕事内容は大きく3つに分けることができます。
- 社外広報
- 社内広報
- IR広報
1つ目は、「社外広報」です。
消費者やマスコミに向けて自社製品やサービスに関する情報を発信するお仕事です。
2つ目は「社内広報」です。
「社内広報」は社内に向けて社内報などを作成し社内情報の共有や社内コミュニケーションの活発化、社員の家族への理解を促す役割も果たしています。
3つ目は「IR広報」です。
投資家に向けて情報を発信するお仕事で、最近ではSNSを活用してIR広報を行っている会社も増えてきています。
総務
総務はどこの部署も管轄していない業務を行うオールラウンダーな仕事です。
よく言えば「縁の下の力持ち」、悪くいえば「何でも屋さん」ですが、総務なしの会社組織はありえません。
社内で使用する備品の管理や社内イベントの企画・運営、社内トラブルへの対応など様々なことを担当します。
会社経営に直結する業務も多いため、幅広い業務をこなす必要があります。
人事
人事はその名の通り「人」に関わる仕事です。
採用活動や新入社員の教育、社員の評価、労務管理など、会社がかかわる人間を管理する業務を担当します。
多くの人にとって、会社からどういう評価をされるか?はとても大切な問題です。
社員の人生やその家族の生活にまで直結する仕事ですから、責任と同時にやりがいも大きいお仕事といえるでしょう。
SE・ITエンジニア
プログラマー・シスアドは文系未経験からでもなることができるお仕事です。
システムを作るシステムエンジニアからインフラ関係の職種までITエンジニアの仕事は様々です。
社内システムを担当する社内SEや営業が受注したシステムを設計するSE、SEの作成した設計を元に開発するPGなどそれぞれ工程もあります。
明確なキャリアアップ、スキルアップも考えながら働くことができます。
WEBデザイン
WEBデザイナーはコーポレートサイトやクライアントから依頼されたWEBサイトをデザインするお仕事です。
クライアントがイメージ通りデザインできるよう、全体の構成を考えながら構築していきます。
デザインがまとまったら実際にプログラミング言語を用いてサイトを構築していきます。
クラアントの打ち合わせなどの業務もあるのでコミュニケーション能力も必要とされるお仕事です。
コールセンター系
コールセンターのお仕事は大きく、インバウンドとアウトバンドに分けられます。
「インバウンド」は問い合わせ、申し込み、質問、ご意見などお客様からかかってきた電話を対応していくお仕事です。
専門的なテクニカルサポートやカスタマーサポート業務もインバウントのお仕事です。
反対に「アウトバウンド」は自分から電話をかけるお仕事です。
例えばお客様とのアポイントを取り付けるテレアポ(アポ電)や商品を電話で販売する電話営業などがあります。
コンサル系
コンサル系のお仕事は「様々な分野においてのコンサルティングを行うお仕事」です。
例えば、ITコンサルタントや経営コンサルタント、キャリアコンサルタントなどコンサル系のお仕事は様々な専門分野があります。
コンサルタントの仕事は担当する分野において深い知識や経験が必要になります。
マーケティング系
マーケティングとは、世の中が求めているモノを探したり、ニーズのある商品を提供するために行う活動の総称です。
マーケターの主な仕事は市場調査やターゲットの分析、商品企画の立案などです。
マーケティングの中にはWEBマーケティングというものもあります。
インターネット上からお客様を探すためにWEB上に広告を掲載したりSEOの施策を考えたりなどネットから商品を販売するために様々な企画を立案するお仕事です。
その他専門職
塾講師など勉強を教える仕事やジムのインストラクター、介護職や保育士など、資格が必要な仕事もあります。
弁護士や税理士のような専門に特化している仕事もありますが、長い学習時間が必要です。
そのほかにも施工管理のように文系から挑戦できる専門職もあります。
文系学生が営業以外を目指すなら就活は一人でやるな
文系出身者が営業以外の部署に配属されるのは「せまき門」になるのは避けられません。
「まわりに流されながら、なんとなく就活始めました…」
では、まず営業配属になってしまうでしょう。
希望のキャリアを実現するには、
他の人よりも「もう一歩ふみ込んだ努力」が必要になるのは受験勉強もスポーツも就活も同じです。

文系出身者が営業以外で内定を得たいなら、
転職エージェントの支援を受けるのが適切です。
転職エージェント(新卒の場合は就活エージェント)というのは、求職者と企業の間に入って、人材の紹介を行っている会社のことです。
エージェントは無料で使えますので、「今はお金に余裕がない…」という方もノーリスクで使えますよ。
(エージェントにお金を払うのは採用を行う企業側です)
就活や転職活動でうまくいかないのは、「自分にあった求人を選べていない」のが原因です。
いわば「求人に応募する前の段階」で勝負はついてしまっているケースがとても多いのです。
エージェントはあなたの希望条件を聞きながら、
あなたが採用される可能性の高い求人から優先で紹介してくれます。
採用される可能性がない会社に応募してしまって、門前払いされる…ということがなくなりますので、
効率よく就活を進めていくことができるようになりますよ。

- 文系から営業以外の仕事につきたい
- 営業マンには絶対になりたくない
- 少しでも早いタイミングで内定が欲しい
↑こういったニーズをお持ちの方は、転職エージェントを使いましょう。
就活や転職活動とか正直しんどいですし、ちょっとでも早く終わらせたいですよね。
エージェントは最初から最後まで無料で使えますのでリスクはありません。
無料で使えるものはフル活用して、理想のキャリアを実現しましょう。