- 転職面接で「いつから働けますか?」という質問が最後になかったら不採用のサイン?
- もし質問されたらどう答えるのが正解?
転職面接では、面接担当者から「いつから働けますか?」という質問がくることがあります。
(現在の会社からの退職予定日や、入社可能日程についての質問)
ネットの口コミでは、
もし企業側から「いつから働けますか?」の質問が出なかったら、
採用意思がないというサインだから不採用の可能性大!
という意見も多いので、
不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
↓※Yahoo!知恵袋に掲載されていた質問例
また、面接で企業側からこの質問が来たとして、
どのように答えるのが正解なのか?も気になるポイントですよね。
せっかく企業側の採用意思が高かったのに、
質問への返答が悪かったせいで不採用になってしまった…
なんてことになると最悪ですからね。

この記事では、転職面接での「いつから働けますか?」という質問について、
企業側の質問意図や適切な回答方法について解説いたします。
現在転職活動中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
面接官が「いつから働けますか?」と聞く理由(質問意図)
結論から言うと、
もし「いつから働けますか?」という質問がなかったとしても、最終的に採用される可能性は十分あります。
逆にいえば、面接でこの質問があった場合でも、結果として採用見送りとなることはありえます。
なぜそのように言えるか?は、
↓この質問をする採用担当者側の事情について知るとわかりますよ。
採用担当者側の事情
面接官が「いつから働けますか?」と質問するのは、
採用を行う人事担当者にもノルマ(目標)があるからです。
人事採用の担当者もサラリーマンですので、彼ら自身の上司から、
「この期日までに、こういう人をこの人数採用するように」
というノルマが課されているのです。
今月の採用数に見込めるのか、それとも来月の数字として見込むのかなど、
採用担当者も仕事の段取りがあるというわけですね。
彼らは、「いつまでにどのぐらいの人数を採用できそうか」を上司に報告するために、
採用候補であるあなたの入社意思の高い・低いを確認しておく必要があるわけです。
「いつから働けますか?」在職中の場合の答え方
企業側から「いつから働けますか?」と質問された際に、どのように返答するのが適切でしょうか。
この質問への回答方法は、
あなた自身が在職中であるか、離職中(失業中)であるかによって変わってきます。
それぞれの場合について、解答例を例文付きで紹介いたします。
1.在職中である場合の返答方法
在職中の場合は、
現職での引継ぎや社内規定などから考えて、
実際に可能な日程をありのままに伝えるのが良いです。
(通常は1ヶ月~1ヶ月半先が目安になるでしょう)
もちろん、もっと早く入社できそうなら、
その期日を伝えればOKです。
重要なことは、
あなたが「現在の勤務先への配慮もきちんとできる人」であると伝わることです。

できれば面接に行く前に、
「採用内定が出た場合の入社スケジュール」
をシミュレーションしておきたいところですが、
企業側がどのタイミングで内定を伝えてくるか?
はコントールできません。
なので、面接時に「いつ入社できそうか?」が検討もつかない状態である場合には、
現職での社内規定について確認してみますので、
少しだけお時間をいただけますでしょうか?
数日内に可能な限り速やかに返答いたします。
↑といったように、
いったん宿題として持ち帰るのも不自然ではありません。
退職日は、法律では「退職願を会社に提出してから、2週間で退職できる」というルールになっています。
実際には直属の上司などと相談しながら退職日を決めることになるでしょう。
NGな回答方法(在職中の場合)
↓逆にNGな答え方として、
明日からでも働けます!
今の会社はすぐにやめるので、来週から働けます!
などの回答の仕方は避けましょう。
責任感の欠如や「現実的でない約束をする人」という印象を与えてしまいます。
最悪のケースでは、
「採用してもすぐに辞められてしまう」
「うちの会社も突然退職されるリスクがありそう」
など、
ネガティブにとらえられてしまう可能性が高いです。
2.離職中(失業中)である場合の返答方法
現在、離職中の人(失業中の人)に対しては、
企業側も「今すぐにでも入社できる状況の人」という期待を持つのが自然です。
なので、回答としては以下のようなものが考えられるでしょう。
現在は離職中ですので、すぐに入社することが可能です。
入社日程につきましては、御社のルールに従います。
「自分自身としては今すぐにでも働き始めたいところですが、御社のご都合に合わせますよ」
という強い入社意思が伝わるとより良いですね。
逆に、離職中の人が数週間〜1ヶ月以上先の入社日を希望するのはやや不自然な感じがします。
もちろん、家族の介護や子供の保育園・保育所への入所など、
避けられない事情がある場合にはやむをえないので、その旨を正直に伝えましょう。
選考中の他社があり、結果待ちである場合
新卒の就活とは異なり、中途採用の転職活動では、2社以上の選考を同時進行で進めるのはごく自然なことです。
(企業側の採用担当者も「自社以外は1社も受けていない」なんてことは通常は考えません)
なので、他社の採用面接も進行中で、結果連絡待ちである場合にはその旨を正直に伝えて問題ありません。
現在選考中の会社が3社ありまして、
●月×日には全ての会社から採否の連絡をいただけると思います。
それ以降の日程であれば入社が可能です。
↑このように伝えれば「御社が第一志望です」ということも伝わりベターですね。
(うちは第一希望ではないんだな…と思われると、入社意欲が低いと判断される可能性もあるので、注意が必要です)
その他の面接官からのよくある質問と回答方法
「いつから働けますか?」という質問の他にも、
↓面接官からよく聞かれる質問(そしてちょっと答えにくい質問)として、以下のようなものがあります。
転職面接の「答えにくい質問」例
〜という仕事はできますか?
転職活動の進捗はいかがですか?(弊社の他に何社受けてますか?)
なぜ、同業他社ではなく弊社に応募してくださったのですか?
あなたの強み(長所)と弱み(短所)は?
最後に、何か質問はありますか?(いわゆる逆質問)
面接の場での質問は、
「採用側の質問意図」を知っておくと適切な答えを準備しやすいです。
以下、順番にみていきましょう。

1.〜という仕事はできますか?
この質問は「その仕事をやってもらう可能性がある」という意図です。
経験があれば、その経験を答えれば良いです。
経験がない場合は、
「経験はありませんが必要であればできるように学習します」
「直接の経験はありませんが、○○で●●の経験がありますのでそちらを活かせると考えております」
などとポジティブな回答をしておくのが良いでしょう。
2.転職活動の進捗はいかがですか?(弊社の他に何社受けてますか?)
この質問は「自社への入社志望度を聞き出したい」という意図です。
進捗がある場合は理由付けをして答える必要があります。
多職種ばかり受けている場合は、なぜ今回はこの業種で応募したのかなどを答えてください。
同職種の場合はそのまま進捗を答えて問題ありません。
3.なぜ、同業他社ではなく弊社に応募してくださったのですか?
この質問は「志望動機を知りたい」という意図です。
その場合は同業他社との差別化を図りながら志望動機を回答してください。
4.あなたの強み(長所)と弱み(短所)は?
この質問は「客観的に自分が見られているか」という意図です。
結論から話し、次にその裏付けとしてのエピソードを話します。
短所も同じく結論から話しどう向き合って改善しているかなど、
ポジティブなエピソードも盛り込んでください。
5.最後に、何か質問はありますか?(いわゆる逆質問)
この質問(いわゆる逆質問)は、面接の最後に聞かれることが多いですね。
質問の意図としては、
「あなたの入社意欲の高さがどの程度か?」を知りたいということがあります。
この質問への回答で重要なことは、
回答の内容そのものよりも、
応募先企業に対してどのぐらい興味や関心を持っているか?
が伝わることです。
なので、逆質問の場ではあなたが応募先企業について本当に知りたいことを質問してください。
「特にありません」という回答だと、
応募先企業への関心の低さを逆アピールしてしまいかねませんので、
何かしらの質問はするようにしましょう。

的を射た逆質問ができるかどうか?
でコミュニケーション能力を測っている可能性もあります。