- 次の仕事は決まってないけど、どうしても仕事を今すぐ辞めたい…。
- 毎日会社に行くのが苦痛…。
- 無職のブランク期間があると再就職はできないって本当?
- 在職中に転職活動する方がメリット・デメリットは?
「転職活動をするなら、在職中にやるのが有利」
という話は、きっとあなたもどこかで聞いたことがあると思います。
確かに、これはまちがいではありません。
失業中の人が就活するより、在職中の人が就活する方が内定は出やすいのは事実です。
なので、少しでも早く再就職を決めたいのであれば、
今の仕事を辞める前に次の転職先を決めておくのがベストといえます。

その一方で、いま目の前の仕事がつらすぎて悩んでいる方の中には、
↓以下のような深刻な状態の方もいらっしゃるでしょう。
- 毎日、出勤前に腹痛になる。
- 休み時間はトイレに駆け込んで出てこられない。
- 通勤電車が地獄のように辛い。
- いっそに電車に飛び込めば…などとつい考えてしまう(絶対やめてください)
- 職場の人間関係に耐え難い苦痛を感じている。
- すでにうつ的な症状が出始めている。
↑こういう人に対して、
「仕事辞めるなら、次の仕事が決まってからの方がいいですよ」
なんて型通りのアドバイスしても、なんの意味もないですよね。
結論から言うと、
心と体をこわすぐらいなら、多少は転職が不利になろうがなんだろうが、
仕事なんていますぐに辞めた方が良いに決まっています。
2020年現在、コロナ禍の中でも再就職を決めている人はたくさんいます。
特に、現在20代の方はあまり悲観的になる必要はありません。
(あまり深刻に考えすぎないでください)

20代ならいったん失業状態になってからでも働ける仕事はいくらでもありますし、
履歴書にブランク期間(働いていない期間)があるのなんて、いまどきごく普通のことですからね。
逆にいうと、30代になってからの「無職→再就職」はかなり難易度は高くなります。
「就活のやり直し(未経験扱いでの転職)」というかたちで転職活動するなら、
20代のうちに行動を起こすようにしましょう。
以下では、退職してから転職活動を始めるメリット・デメリットの両方を解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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この記事の目次
次の仕事が決まってないけど辞めるメリット5個
次の仕事がまだ決まっていない状態で辞める
(=退職してから転職活動を始める)ことのメリットとしては、
↓以下の5つが挙げられます。
- 時間に余裕があるので、転職活動に集中できる
- 自分の人生についてじっくりと考える時間を取れる
- スキルアップのための資格の勉強などに時間をたくさん使える
- 良くも悪くも「転職で人生変える」という覚悟が決まる
- 面接で本気度が伝わりやすい
それぞれの内容について、順番にみていきましょう。
1.時間に余裕があるので、転職活動に集中できる
転職活動には、いろいろと時間が取られます。
仕事と転職活動を両立するのはかなり大変です。
毎日、仕事でくたくたになった状態で求人を探し、
転職先の担当者とアポイントをとって、
面接を受けて…というのはかなりのハードワークになるでしょう。

この点、今の仕事を辞めてから転職活動を始める場合には、
平日昼間の時間を転職活動にすべて使うことができるというメリットがあります。
平日昼間でも、誰の目も気にすることなく面接を受けることができるのも心理的に大きいですね。
2.自分の人生についてじっくりと考える時間を取れる
社会人になって、「自分の人生ってなんなんだろう?」と真剣に悩むことが多くなった方も多いでしょう(私もそうです)
こうした大切な疑問について、じっくりと時間をとって考えることができることも、
いったん離職してから転職活動を行うメリットの一つです。
次の転職では絶対に失敗したくない。
でも、どんな仕事を選べばいいのか、
自分にはどんな仕事が向いているのかさっぱりわからない…。
↑という人は、次の職が決まっていなくても、
いったん仕事から離れることも選択肢に入れてみると良いでしょう。
少なくとも、毎日「もう死んでしまいたい…」
などと思いながら働いている人は、
精神的な休息期間をもつことが絶対に必要です。

心配しないでも、20代の方なら正社員で働ける仕事なんてたくさんありますから、
悲観的にならず、じっくりと自分の人生を見直すきっかけにしてみると良いでしょう。
学生時代の自己分析はあてにならない(社会人になってからの自己分析こそ重要)
「学生時代にも自己分析と業界分析とかやって、いろいろ考えていた。
でも、実際に社会に出てみたら、実は何もわかっていなかった…」
↑こんな実感をお持ちの方はきっと多いでしょう。
仕事内容や会社の社風なんて外から見ているだけではよくわかりませんし、
これなら自分に向いている!と思えた仕事でも、
「実際やってみたらぜんぜん楽しくない…」なんてのはよくあることです。
社会人経験がまだない学生さんが自己分析を一生懸命やっても、
正直よくわからない…。で終わるのがオチです。
自己分析は、社会人になって実際に仕事を経験してからやるからこそ意味があるのです。

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いろんな仕事にチャレンジできるのは20代の特権
30代以降になり、家族ができたら転職はなかなかしにくくなるのが現実です。
なので、本当の意味で「自分に向いている仕事に転職する」という仕事の選び方ができるのは、
20代の人の特権と言えます。
社会人になったあなたは、学生時代とは違って実体験ベースで「自分に向いている仕事」について考えられるようになっているでしょう。
例えば、「こういう仕事だけは絶対にやりたくない」と感じることはいろいろ気付いたはずです。
こういう感覚は大切にしてください。
なぜかというと、あなたが「絶対にやりたくない」と感じることの裏には、
あなたが大切にしている価値観が見え隠れしているからです。
(「これは絶対にやりたくない」と感じるのは、あなたの価値観が侵害されたと感じているからです)

例えば、あなたが「新規開拓の営業は絶対にやりたくない」と感じているなら、
その裏には「人との表面的なコミュニケーションはしたくない。じっくりつきあいたい」という価値観があるのかもしれません。
このように、「絶対にやりたくないこと」は「次にやりたいこと」を見つけるためのヒントになります。
次の転職では、こうした「あなた自身の価値観」に反しない仕事を探しましょう。
3.スキルアップのための資格の勉強などに時間をたくさん使える
いったん離職して無職になると、
「自分のために使える時間」が圧倒的に多くなります。
この期間中に、資格試験の勉強に挑戦するのも一つの選択肢ですね。
国家資格の中には、「これさえ持っていれば一生食っていける」というものがいくつかあります。
例えば、以下のような資格は独立にもつなげられる「一生もの」の資格といえます。
(↓前提知識なしに誰でも挑戦できるビジネス系の文系資格をピックアップしました)
- 弁護士
- 司法書士
- 行政書士
- 公認会計士
- 税理士
- 中小企業診断士
ただし、資格をとりさえすればすべて解決…!という甘い話はありません。
資格取得はスタート地点にすぎませんから、
そこから専門家としての実務経験を積んで初めて、苦労して合格した資格の本当の価値が生きてくるのです。

こういった「一生ものの資格」は当然ながら難易度も高いです。
1日に8時間〜10時間の勉強が必要になるケースもあるでしょう。
仕事をしながらこうした資格に挑戦する人も多いですが、
最短で合格を目指すながら退職してから勉強に専念するのも検討してみると良いですね。
4.良くも悪くも「転職で人生変える」という覚悟が決まる
今の仕事を辞めてから転職活動する場合、
いやでも「次の仕事では絶対に失敗したくない」という気持ちで転職活動をすることができます。
これはデメリットのようで、
実はメリットに働く部分もあるのです。
それは「覚悟」が決まることです。

ほとんどの人って、今の仕事に不満があっても、
なんとなく受け入れているうちにおっさん・おばさんになっていくものです。
なんとなく今の仕事は好きじゃないし、年収にも不満があるけど、
また就活するのなんてめんどくさい…。
多少は嫌でも今の仕事でいいか…。
↑世の中、こんな風になんとなくで仕事をしている人が大半です。
安定志向が強すぎると、新しいことを始めるってなかなかできなくなるんですよね。
そうこうしているうちに結婚して子供ができて、
生活のためには仕事を辞めるなんて無理…。となり、
40代、50代になった後に「こんなはずでは…」って後悔している人はすごく多いんですよ。

自分の理想の生き方・働き方をしたいなら、
ある程度のリスクをとらないといけないのは絶対的な真理です。
今まで経験のないことをやるわけですから、
不安を感じるのも普通のことでしょう。
しかし、ほとんどの人は「リスクをとるぐらいなら、多少はがまんしても安定していたい」と考えます。
そして、元の苦痛を感じる生活に戻っていってしまうのです。
自己都合の退職でも、退職日から3ヶ月待てば失業保険がもらえます。
(もらえるのは日額6000円までで90日分なので、だいたい50万円ぐらいです。
一人暮らしの人でも節約すればさらに3ヶ月ぐらいは食えるでしょう)
20代の方や、第二新卒の人なら半年以上がんばって転職が決まらないなんてことはまずありえないです。
次の仕事決まってない状態で今の仕事を辞めるのは大したリスクでもないですよ。
5.面接で本気度が伝わりやすい
仕事を辞めてから転職活動する場合、
面接官に対してあなたの「本気度」が伝わりやすいのもメリットです。
社会人の面接ではかっこつけたことばっかりいう人はまず採用されません。
年間1000人以上面接やってる人事担当者もいるので、とりつくろってもすぐ見抜かれます。

転職面接では、中途半端なかっこつけや知ったかぶりは役に立ちません。
小細工を使うよりも、あなたの本音丸出しで志望動機や自己PRした方が採用される可能性は高いといえるでしょう。
↓例えば、こちらをご覧ください。
「私は、前の仕事のこういうところがどうしても嫌で退職しました。
3ヶ月ぐらい仕事からは離れていた期間があるのですが、
『自分が人生でやりたいことってなんだろう?』と毎日ぶったおれるぐらい考えました。
その結果、次の仕事ではぜひこういうことに取り組みたいと思うようになりました。
そんな中で御社の求人を見つけて、『ここだ!』って思ったんです。
もし御社に採用をいただけましたら、一生懸命がんばりたいと思っています」
↑どうでしょう?
「私のキャリアプランでは〜」なんてかっこつけるよりもはるかにいい感じですよね。
転職が成功するかどうかって、結局は「覚悟」の問題だったりします。
なぜかというと、転職の採用・不採用って、
採用面接をしてくれる人事担当者の判断一つで決まるケースが多いからです。
もちろん、最終的に採用にハンコを押すのは経営者ですが、
人事担当者が強力にプッシュするならそれは「現場の意見」ですから、
経営者がそれを無視するようなことは通常はあり得ません。

新卒の就活の場合は、人事採用担当者も「〜大学以上の学歴ランクの人を、10人以上採用する」
というノルマ的なかたちで上から指示をもらって動いています。
一方で、社会人の採用では、「●●部で1人退職者が出たから、欠員補充のために人を入れる」といったように、
現場の意見を第一に採用判断を行っているものです。
なので、社会人の転職活動でもっとも重要なことは、
採用担当者に対して、あなたの「本気度」が伝わることなのです。
その意味で、いったん仕事を辞めてから転職活動する場合には、
「私は真剣なんです。人生かけて転職活動してます」という本気度が伝わりやすくなるというメリットがあるのです。
次の仕事が決まってないけど辞めるデメリット5個
一方で、次の転職先が決まる前に今の仕事を辞めることには、
↓以下のようなデメリットもあります。
- 収入が途絶えるという経済的な不安
- 無職の人は評価を下げられがち
- 生活がルーズになりがち
- とりあえず今の仕事に戻るという選択ができなくなる
- 家族や恋人への説得が大変
こちらも順番に見ていきましょう。
1.収入が途絶えるという経済的な不安
次の仕事が決まっていない状態で辞める場合、当然ながら転職活動中は無職になります。
必然的に無収入ですから、経済的な不安を感じながら転職活動をやっていくことになるでしょう。
自己都合で退職した場合、失業保険が支給されるまでは3ヶ月ぐらい待たないといけませんから、
この間は貯金の切り崩しで生活していくことになりますね。
お金がなくなってくると、結局は妥協で仕事を決めてしまう人もいるかもしれません。

ただ、最近はこのあたりの事情はかなり変わってきています。
今は誰でもネット環境さえあれば、在宅で取り組める副業がたくさんありますから、
「サラリーマンやめたら失業保険が支給されるまで完全無収入」
というのはひとむかし前までの話です。
月20万円ぐらいなら、だれでもちょっと頑張れば稼げます。
一人暮らしなら十分な生活費ですね。
サラリーマンやめても、食っていくのにはそんなに困ることって実はあまりありませんよ。
副業で生活費を稼げれば、失業保険なんて必要ない
「失業保険の支給を受けている間に副業収入を得ると、失業保険がもらえなくなる」
という変なことをいう人がいますが、基本的に無視でOKです。
(いやいや、副業でお金稼げてるなら失業保険なんていらないから…っていう)
失業保険待機期間の3ヶ月の間に、ある程度の副業収入を構築しておけば、
その時点で失業保険の受け取りを止めればいいだけの話です。
あとあと転職活動するにしても、
「一時的に無職になってましたが、
その間はネットで副業して月20万ぐらい自力で稼いでいました」
というエピソードがあれば、立派な自己PRになります。
どんな職業に転職するにしても、「組織に頼らなくても、自力で稼げる人」というのは高い評価を得られるでしょう。
収入も得られて、履歴書にもプラスになりますから最高ですね。
仕事辞めても、生活費を稼ぐのはわりとなんとなかなりますよ。
2.無職の人は評価を下げられがち
企業の採用担当者は、在職中の人と、失業中の人とでは、
在職中の人を高く評価する傾向があります。
採用担当者自身もサラリーマンですから、
「仕事をしていない人」を疑ってかかるのは普通です。
面接では「仕事を辞める前に転職活動することは考えなかったんですか?」という質問が必ずくるでしょう。

中には「嫌なことがあったらすぐ辞めてしまうなのかも…」という不安を持つ採用担当者もいるでしょうし、
「無計画に行動する人」というイメージを持つ人もいるでしょう。
対策としては、これらの面接官側の不安を、
払拭(ふっしょく)できる理由や説明をしっかりと準備しておくことです。
↓例えば、以下のような質問がくるのが予想されるので、回答を準備しておいてください。
- 仕事を辞める前に転職活動することは考えなかったんですか?
- 新しい仕事でも、嫌なことがあったら辞めてしまうのではないですか?
- 人間関係が合わなかったら、すぐに辞めてしまうのではないですか?
ここでも採用担当者は「本音で話をしているか」はすぐ見分けてしまうので、かっこつけるのはやめましょう。
なお、まったくの未経験業種に転職する場合は、基本的にポテンシャル採用になります。
(ポテンシャル採用とは、過去の実績ではなく、あなたの性格的な部分を見て採用を決めることです)
3.無職期間が長くなると生活がルーズになりがち
これまで社会人として朝6時に起きて、7時30分には会社について…。
という生活をしていた人が無職になると、
反動でルーズな生活スタイルになってしまうことも少なくありません。
せっかく自由なんだから、少しぐらいはだらだらしたい…
という気持ちになる方もいらっしゃるかと思いますが、
基本的にはルーズな生活はしない方が良いです。

離職中であっても、
朝は7時には起きて日光を浴び、夜は24時までにはちゃんと寝ましょう。
ルーズな生活というのは表情に出てしまいますし、
体が夜型になると再就職後の生活がものすごくしんどくなってしまいます。
無職になると外出もしなくなるんでめちゃくちゃ運動不足にもなります。
友達付き合いもなんとなくやりにくくなるので、
コミュニーション能力が下がりまくることも考えられますね。
これはできれば避けたいところです。
無職になったとしても、「社会人としてのカン」を失わない努力が必要です。
規則正しい生活を崩さないように注意しましょう。
4.とりあえず今の仕事に戻るという選択ができなくなる
今の仕事を辞めてから転職活動を始めるという場合、
「もしいい仕事が見つからなかったら、今の仕事を続ければいい」という選択肢がなくなります。
次の転職先が決まる前に仕事を辞める場合、
不安を抱えながら転職活動に取り組むことになるのは間違いありません。
ただし、収入に関しては退職後も割となんとでもなるのが実際のところです。
収入がなくなることが不安で退職に踏み切れないという方は、
失業しても収入を得る方法を参考にしてください。
5.家族や恋人への説得が大変
将来、結婚の約束をしている恋人がいる人や、同居している家族がいる人の場合、
あなたが無職になることは、彼ら彼女らに大きな不安を与えることになります。
20代のうちは「自分の人生なんだから、どんな仕事を選ぶかは自分の勝手」でもいいかもしれませんね。
しかし、30代になってくるとそれほど自由には行動できなくなるのが現実です。

親の介護が必要になることもありますし、収入がない男と付き合いたい女性は少ないでしょう。
一時的に無職となるにしても、自分のやりたいことを見つけるために、
具体的な行動を起こしていること(転職活動をきちんとしていること)を知ってもらう努力をすることが大切です。
社会人の転職活動と、学生時代の就活の違い
社会人の転職活動では、会社の側から説明会を開いてくれたりすることは基本的にありません。
これは学生時代の就活との大きな違いです。
「転職サイトで情報収集しつつ、よさそうな求人についての情報が入ったら応募する」
という作業を自主的にやっていく必要があります。
社会人になってからの転職は、情報収集が命ですので、
日常的に情報アンテナをたてておくことがとても大切になります。
会社側がすべて「お膳立て」をしてくれていた学生時代の就活とは違い、
転職活動では、すべて自分の側からアクションを起こす必要があることを理解しておきましょう。
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↓具体的には、以下のようなことは自力ですべてやる必要があります。
- 転職サイトの中のどの求人に応募するか?のしぼりこみ
- 応募書類の作成
- 採用担当者との面接アポイントとり
- 応募先企業の情報収集
- 応募先企業が属する業界の情報収集
- 面接の対策
- 年収額の交渉
- 内定受諾・または拒否の連絡
- 入社日程の調整
なお、転職エージェントを使う場合には、上のほとんどの作業を代わりにやってもらうことが可能です。
(転職エージェントは無料で使えます)
年収額の交渉などは自分でやるのが難しいと感じる人がほとんどでしょうから、
エージェント経由でやった方が成功率は高くなりますよ。
私たちサラリーマンが、自分の年収について会社と交渉できるタイミングというのは、
入社前のタイミング以外にはほぼありえません。
このタイミングで年収交渉をしっかりやっておくかどうかによって、
この先数年間のあなたが稼げる年収が決まります。

「これだけのお給料をください」と会社側に伝えるのは勇気が入りますが、
ここだけはきっちりとやっておく必要があります。
もっとも、転職エージェント経由で希望を伝えればカドが立ってしまうようなことはありませんから、それほど心配はありませんよ。
退職までにやっておくこと3つ
次の仕事が決まってない状態で退職する場合も、
↓以下の3つのことは退職日が来るまでに必ずやっておきましょう。
退職前にやっておくべきこと
- 転職サイトに登録しておく
- 退職〜次の転職までの具体的なスケジュールを作る
- 退職後も「収入ゼロ」にならないようにしておく
1.転職サイトに登録しておく
↓国や都道府県がやっている就活支援サービスとして、一応以下のようなものがあります。
公的な就活支援サービス
- ハローワーク
- サポステ
- ジョブカフェ
- トライアル雇用
- 有期実習型雇用
- ハロートレーニング(公的職業訓練)
ただ、登録されている求人は正直微妙なのが多いですし、
支援員として働いてる人も「親切なんだけど、役立つかは微妙…」というのが実際のところですね。
今どき「ハローワーク一本で転職活動する…」なんていうのは、
戦闘機に竹槍で立ち向かっていくぐらいの戦力差になってしまいます。
(情報弱者は徹底的に搾取される時代ですから怖い…。)

転職活動の情報収集には、転職サイトを使うのが鉄則です。
特に、次の転職でブラック企業に入りたくない人は、転職サイトを使って情報収集するようにしましょう。
(転職サイトは無料で使えます)
じっくり業界研究・企業研究するにしても、実際の求人をみながら行うのが大切です。
就活本を読み漁っているだけでは「転職活動やってるふり」の時間つぶしになってしまう可能性がありますよ。
「無職だけど転職活動してます!業界研究・企業研究してます…!」
という人でも、
「最近、良さそうな求人はありましたか?」と聞くと、
「いえ、実際の求人はまだ見れてないです…」という人は多いです。
これではちょっとだめですね。

転職サイトに登録して希望年収や職種の情報を入力しておくと、
マッチする求人が出てくるたびに配信メールを送ってもらえます。
求人を見逃すことは無くなりますし、
日常的に実際の求人をみていると業界や経験年数別の年収相場なども頭に自然と入ってきますよ。
2.退職〜次の転職までの具体的なスケジュールを作る
いったん無職になる予定の人は、だらだら過ごしてしまわないように、
「いつまでに退職し、いつまでに次の転職先に転職する」
ということを日付ベースで決めておくようにしましょう。
退職手続きについては、
「現在の仕事をどのようなかたちでやめるか?」は次の転職にも響く可能性があります。
法律上の手続きだけはきちんとやっておきましょう。
(とはいえ、「退職願」を直属の上司に書面で出すだけの話なのですが)

退職願が受理されると、どのぐらいの期間で業務引き継ぎをするか、
繁忙期の退職は避けて欲しいので、できれば閑散期のこの時期にやめてほしい、
といった会社側からの条件を出してくると思います。
法律上は退職日の2週間前に退職願を出せばOKというルールになっているのですが、
下手にもめたくないなら、
基本的には企業側の条件に合わせて退職までのスケジュールを決めておくのが良いでしょう。
一方で、有給消化や退職金、サービス残業をした分の未払い賃金をきっちり回収したい人は、
退職代行サービスを使うのもありです。
めんどうな退職の手続きを全部やってもらえるので、ブラック企業やパワハラの上司が怖くて自分で退職を伝えられない…。という人も使ってみる価値はありますよ。
3.退職後も「収入ゼロ」にならないように対策しておく
次の仕事が決まってないけど辞めるという人の場合、
退職後にも生活していけるだけの収入を得られるようにしておくことが大切です。
貯金がたくさんある人は別ですが、
そうでない人は失業後に収入を得る方法を見つけておくようにしましょう。
↓具体的にやっておくべきこととしては以下の2つです。
退職後も収入を得るためやること
- ハローワークで失業保険の手続きをする
- 副業で収入を得られるようにする
順番に説明します。
ハローワークで失業保険の手続きをする
失業保険は、失業状態にある人が国からもらえるお金です。
過去12ヶ月以上働いた期間がある人が支給対象になります。
(なので、新卒入社した会社を1年以内に辞める場合には失業保険はもらえません。注意してください)
退職後には会社から渡される離職票と雇用保険被保険者証を持って、
ハローワークに手続きにいきましょう。
自己都合で退職した人の場合、
手続きをした後7日間の待機期間があり、
そこからさらに3ヶ月の給付制限期間があって、その後に支給が始まります。
8月末日で退職したとしたら、
- 9月1日〜9月7日が待機期間
- 9月7日〜12月6日は給付制限期間
12月8日から支給が始まるという感じですね。
もらえるのはだいたい1日6000円で、90日間です(トータル50万円ぐらい)
社会保険(健康保険・厚生年金)の切り替え手続きをする
サラリーマンとして働いてきた人が、いったん無職になる場合には、
健康保険と厚生年金の切り替え手続きが必要になります。
年金については、ぶっちゃけ何もしなくても次の転職先が決まれば自動的に手続きは完了するので、
めんどくさい人はやらないでいいかもしれません。
ただし、健康保険だけは事故や病気になった時の医療費負担がぜんぜん違うので、やっておいた方が良いですね。
切り替えの手続きは、あなたが住んでいる市区町村の市役所に行って行うことになります。
まとめ:次の仕事が決まってない状態で辞めても意外になんとかなる
今回は、次の仕事が決まっていないけど辞めるのはありか?なしか?について解説いたしました。
20代の方なら、ぶっちゃけ「次の仕事決まってない状態でも辞めても、普通になんとでもなる」という感じですね。
20代の方や第二新卒向けの仕事なんていくらでもありますので。
↓なお、次の転職先については、以下の2つのことが言えます。
- 次の仕事を決めてから辞めた方が良い場合
「すぐに転職先を見つけたい、次の転職では年収を今よりもあげたい」という場合には、今の仕事の延長線上で転職をした方が良いです。即戦力として働ける実務経験者として、同業種・同業界での転職がもっとも良いでしょう。 - 次の仕事が決まってないけど辞めて良い場合
「今の仕事・会社が大嫌いなので、次の転職先ではまったく違うことをしたい」という場合には、いったん今の仕事を辞めてから新しい転職先を探すのもありです。キャリアをいったんリセットし、未経験の仕事に挑戦するのであれば、今の仕事は基本的に次の転職に影響しません。
なお、いずれにしても、以下の3つのことは退職前に必ずやっておきましょう。
退職前にやっておくべきこと
- 転職サイトに登録しておく
- 退職〜次の転職までの具体的なスケジュールを作る
- 退職後も「収入ゼロ」にならないようにしておく
一時的に失業しても、まわりのマウントは気にしないでOKです。
あなたの人生ですから、あなたの評価はあなた自身が決めましょう。
新卒入社の会社で失敗しても、人生終わるわけではありません。
20代の方のキャリアやり直しなんていくらでもできますよ。これは年齢的に若い人の特権ですから、思いっきり活用しましょう。