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仕事の悩み

中小から大手への転職は無理?年齢で違う「採用枠と戦略」を使い分けるのがポイント

  • 中小企業から大手への転職は無理?
  • 就活のやり直しは何歳までできる?

現在、中小企業で働いているのですが、

将来が不安なので大手企業に転職したいと考えています。

中小から大手への転職って無理でしょうか?

結論から言うと可能です。

ただし、年齢によってとるべき戦略が変わることに注意してください。

大手への転職活動では、年齢によって「狙うべき求人」が違ってきます。

中小企業から大手企業への転職を狙う場合、

あなたの現在の年齢によって狙う採用枠が違ってきます。

↓具体的には以下のような感じですね。

  1. 社会人3年目以内の人
    →第二新卒枠を狙う
  2. 社会人4年目以降の人
    →同一職種・同一業界でキャリアアップ求人を狙う

それぞれの戦略について、順番に見ていきましょう。

「転職活動は初めてで何から始めればいいのかさっぱり…」という方もぜひ参考にしてみてください。

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社会人3年目以内の人 →「第二新卒枠のポテンシャル採用」を狙う

中小から大手,無理

(社会人3年目以内の人は「第二新卒」として大手への転職を狙いましょう)

大学を卒業してから3年以内の人は、第二新卒採用をピンポイントで狙って転職活動をしていきましょう。

この年代の人は「ポテンシャル採用」というかたちで内定を狙うことができます。

ポテンシャル採用というのは、「今何ができる人なのか?」ではなく、

将来的に何ができそうな人か?」を判断基準に採用を行う方法です。

過去の実績ではなく、性格的なのびしろが評価されますので、まったくの未経験職種であっても挑戦することが可能になります。

この「ポテンシャル採用」を狙えるのは、

基本的に新卒第二新卒のどちらかに該当する人だけです。

「新卒カード(新卒者じゃないと狙えない求人がある)」という考え方がありますが、これには第二新卒の人も含まれるというわけですね。

逆にいうと、社会人4年目以降の人は「即戦力」としての採用を狙わなくてはいけません。

即戦力採用とは、現在の仕事の職種と同じ職種(経理なら経理、営業なら営業)の求人を狙って転職活動するという意味ですね。

大手企業の未経験職種への転職が狙えるのは、基本的に社会人3年目までなのが現実です。

大手の未経験職種への転職では、新卒カードは圧倒的に有利です。

第二新卒に該当する人は「今しか使えないカード」を無駄にしないようにしましょう。

>>第二新卒の転職活動って何から始めればいいの?

大手企業で第二新卒枠採用がある理由

大手企業の採用の特徴は「一度にたくさんの人数をとる」ことがあげられます。

これは中小企業では普通考えられないことですね。

その一方で「一度にたくさんの人数をとる」ということは、その中から「脱落者」が一定数出ることでもあります。

大手企業では、新人研修の段階で退職者が一定数出るのが普通です。

私が新卒で入社した金融機関(準大手の証券会社)でも、入社〜3ヶ月の新人集合研修で退職した人が数人いました。

大手企業の人事部というのは「支店配属できる新人を〜人採用するように」というように、ノルマを決められて採用活動を行っています。

新卒採用の中から欠員が出てしまうと、人事採用担当者はそのノルマを達成できなくなりますから欠員補充を行う必要があるのです。

ここを埋めるのが第二新卒採用というわけです。

第二新卒の就活が新卒就活よりも難易度が低くなる理由

さらに第二新卒に該当する人にとって「良いニュース」をお伝えしましょう。

それは、第二新卒として採用されるのは、新卒として採用されるよりも難易度が低いという点です。

その根拠としては、以下の3つがあります。

第二新卒就活の難易度が低い理由

  1. 第二新卒として就活する人は絶対数が少ない
  2. 第二新卒は「大手は最初から選択肢に入れない」という人が多い
  3. 第二新卒は「最低限の社会人マナーを身につけていること」をアピール材料にできる

それぞれの根拠について順番に見ていきましょう。

1.第二新卒として就活する人は絶対数が少ない

これはイメージしやすいことだと思いますが、大手企業の新卒採用というのはライバルがものすごくたくさんいます。

旧帝の国立大卒や有名私大卒でないと書類審査の段階で落とされるケースもありますね。

その一方で、第二新卒として就活する人は「新卒で入った会社を3年以内に辞めた人だけ」が競争相手になります。

これに該当する人は新卒に比べて圧倒的に少ないですから、

非常にライバルが少ない状態で就活をすることが可能になるのです。

2.第二新卒は「大手は最初から選択肢に入れない」という人が多い

これはとても残念なことなのですが、

第二新卒に該当する人は「就活で失敗した・履歴書が汚れてしまっている」という意識の人が多いのが実情です。

(後で見るように、これは完全に誤解なのですが)

かんたんにいうと「いまさら大手は狙っても無理だろう…」と最初からあきらめてしまっている人が多いんです。

これは、第二新卒で大手を狙う人にとって「ライバルがさらに少なくなる」ということでもあります。

ただでさえライバルが少ない第二新卒の中で、大手を狙っていく人はさらに少ないということですね。

第二新卒は「最低限の社会人マナーを身につけていること」をアピール材料にできる

企業側は、第二新卒を採用するにあたって「すでにスタートしている新人研修に、後からついていけるか?」をまず考えます。

第二新卒は社会人としての経験を積んでいますから、基本的なビジネスマナーはすでに身に着けている人がほとんどでしょう。

これは、企業側から見ると「社会人として初歩的な新人オリエンテーションが省ける(即戦力とはいかなくてもOJT程度で戦力になる)」ということなのです。

また、第二新卒は「よその会社のカラー(社風)にまだ染まっていない」という特徴もありますね。

大手企業は「この人は自社の社風(カラー)になじんでもらえるか?」を重要視して採用判断を行うところが多いのです。

↓このように、企業側から見た第二新卒というのは、

  • 最低限の社会人マナーはすでに身につけている(新人研修の労力を省ける)
  • 年齢的に若くてよそのカラーに染まっていない。

という条件を満たしている非常に魅力的な人材層なのです。

このような理由から、第二新卒を積極的に採用している大手企業はとても多いです。

大手企業の第二新卒採用が増える時期はいつ?

結論から言うと、1月〜3月または7月〜9月が大手の第二新卒採用が増える時期です。

これは、入社時期として4月と10月が多いからです。

↓それぞれの入社時期に合わせて、以下のタイミングで求人が出てくることが多いというわけです。

第二新卒の採用が増える時期

  • 4月入社
    →1月〜3月に求人が出てくる
  • 10月入社
    →7月〜9月に求人が出てくる

※第二新卒の大手求人は第二新卒専門の転職サイトや転職エージェントを使うと見つけられます。

あらかじめ登録しておいて自動配信メールが届くようにしておきましょう(登録は無料です)

4月は新卒の入社時期ですが、定年退職で欠員が出る時期でもあります。

新卒も第二新卒も一緒に研修を行うことができ、企業側としては手間が省けるというわけです。

また、10月は半期決算の会社が多く、人事配置の見直しが行われる時期です。

この季節は夏のボーナスが出てから退職する社員もいるため、半期のこの時期に募集を実施することがあります。

採用側の「期待と不安」を押さえたアピールを考える

第二新卒として就活を成功させるには、

採用担当者の「期待と不安の両面」からアピールを考えるのがコツになります。

「相手を知り、己を知れば百戦あやうからず」

という孫子の言葉がありますが、就活でもこれは同じです。

相手のニーズを知り、それに120%の回答を返すことを目指しましょう。

採用側が第二新卒に感じている「期待」とは?

第二新卒を新卒と比較した場合の特徴は「すでに一度就職した経験値がある」という点です。

つまり、採用側はあなたのことを社会人として最低限のマナーを身につけている人であることを期待しています。

名刺の渡し方や挨拶の仕方など、基本的な社会人マナーでマイナス評価を受けないように注意しておきましょう。

(営業で得意先に行くことに比べたら、就活面接なんて簡単です)

また、第二新卒を中途採用と比較した場合の違いも重要です。

経験の長い中途採用者は、良くも悪くも経験値にこだわったりプライドを持ちすぎているケースが多いです。

この点、第二新卒は逆に「手あか」がついておらず、

素直に新しい企業風土になじみやすいだろうと期待されています。

「経験値が少ないこと」は一般的には弱みになりますが、

第二新卒としての転職を考える場合には、むしろこれは強みにできます。

「社会人としての経験値を持っている新卒」というスタンスで面接にのぞむのが良いでしょう。

採用側が第二新卒に感じている「不安」とは?

第二新卒に該当する人に対して、企業側が最も不安に思うのは、

前職を3年以内に辞めているのだから、

嫌なことがあったらうちもすぐ辞めてしまうのではないだろうか?

という点です。

具体的に問題になるのは「前職の退職理由」を聞かれたときの答え方ですね。

この点については前職の会社のせいにするのではなく、前職での自分の反省点や経験を前向きに話すことが大切です。

おすすめは「未経験の仕事に転職できるのは今のタイミングだけだと思うので、この転職を逃したら次はないと思っています」というように、覚悟を伝えることです。

これは新卒の人にはできないアピールなので、第二新卒ならではの自己PR方法と言えるでしょう。

前職の会社が違法レベルのブラック企業であれば(違法なサービス残業があったなど)、やんわりとその旨を伝えてもよいと思います。

ただし、辞めた言い訳や悪口になってしまうようなら話題として避けた方が良いですね。

【初めての転職活動】転職活動って何から始めたらいいの?

社会人4年目以降の人 → 同一職種・同一業界でキャリアアップ求人を狙う

中小から大手 無理

(社会人4年目以降の人は「実務経験者」として転職する必要があります)

すでに社会人4年目以降の年齢になっている人が「中小企業から大手企業」の転職を成功させるには、

即戦力としての採用枠を狙う必要があります。

ここでいう「即戦力」とは、

簡単にいえば入社してから数ヶ月後には現場に出て成果を出すことができるということです。

以下では、社会人4年目以降の人が「中小から大手」の転職を成功させるためのポイントを見ていきましょう。

※↓転職活動って具体的に何から始めればいいのか?を先に知りたい方はこちらをクリックしてください(ジャンプできます)

>>【転職活動のはじめ方】何から始めればいいの?

即戦力採用を成功させるには「実績のアピール」が必要

即戦力としての採用を狙う場合「これまでに経験した仕事と同業種・同業界の求人を狙う」ことが必要になります。

営業職としてこれまでやってきた人は、営業職での採用枠を狙いましょう。

経理経験者なら経理求人、人事経験者なら人事求人を狙ってください。

業界については必ずしも過去に経験した業界と同一でなくても良い場合もありますが、

採用確率を少しでもあげたいならやはり同業界での転職がおすすめです。

「未経験の職種や業界には挑戦できないのか?」という不満をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、

大手企業を狙う場合にはかなり厳しいのが現実でしょう。

大手企業の場合、未経験者採用の枠は、第二新卒採用で埋めているのが実情です。

社会人4年目以降の人が未経験の職種に挑戦するなら、大手企業ではなく中小企業を狙う必要がありますね。

さらに、その後に即戦力として大手企業を狙う、というルートがあります。

いずれにしても、大手企業の社会人4年目以降採用は「即戦力採用」が基本です。

業種・業界に特化した転職エージェントを活用しよう

大手企業の即戦力採用は、率直にいって「かなり強いライバルがいる中を戦う」という覚悟が必要になります。

大手企業はやはり人気ですから、実績のある優秀な人が集まってきます。

なので、まわりの人と同じような自己アピールをしているだけでは、どうしても採用まで至ることができません。

「それじゃやっぱり中小から大手への転職は無理なのか…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、あきらめることはまったくありません。

即戦力採用を狙う場合「業種・業界に特化したエージェント経由で応募する」という方法が使えるからです。

「業種・業界特化型の転職エージェント」とは?

転職エージェントというのは、企業側と私たち求職者の間に入って、

求人の紹介をしてくれる人たちです(無料で使えます)

↓この転職エージェントには、それぞれ得意分野があることが重要です。

  • 「業種」に特化した転職エージェント
    営業職や経理職、人事職など
  • 「業界」に特化した転職エージェント
    金融専門・MR専門など
  • 「専門職」専門の転職エージェント
    税理士・薬剤師など

↑これらの転職エージェントは、一般的な転職エージェント(リクルートやマイナビなどの大手エージェント)に比べて、

特定の業種・業界での転職を成功させるのが得意」という強みがあります。

転職エージェント自身がその業種業界の出身者だったりしますので、

その業界内で転職を成功させるためのポイントを具体的にアドバイスしてもらえます。

採用担当者との間に入ってあなたの経歴をプッシュしてくれるほか、面接に同席してくれるエージェントもいますよ。

また、「自分で自分の経歴をアピールしたり、自分の給与額について交渉するのが苦手」という人は多いでしょう。

転職エージェントはあなたの代わりにあなたをプッシュしてくれますので、

自己PRが苦手な人も使う価値は高いですよ。

即戦力としての転職を狙う人は、こうした「業種・業界特化型の転職エージェント」を上手に活用しましょう。

ライバルの多い大手企業の中途採用転職を戦っていく上で、非常に強い味方になってくれますよ。

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