- 中小企業から大手への転職は無理?
- 就活のやり直しは何歳までできる?
現在、中小企業で働いているのですが、
将来が不安なので大手企業に転職したいと考えています。
中小から大手への転職って無理でしょうか?
結論から言うと可能です。
ただし、年齢によってとるべき戦略が変わることに注意してください。
大手への転職活動では、年齢によって「狙うべき求人」が違ってきます。
中小企業から大手企業への転職を狙う場合、
あなたの現在の年齢によって狙う採用枠が違ってきます。
↓具体的には以下のような感じですね。
- 社会人3年目以内の人
→第二新卒枠を狙う - 社会人4年目以降の人
→同一職種・同一業界でキャリアアップ求人を狙う
それぞれの戦略について、順番に見ていきましょう。
「転職活動は初めてで何から始めればいいのかさっぱり…」という方もぜひ参考にしてみてください。
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ホワイト企業の求人なんてどこにもないんだけど…
と苦しんでる20代の人は、
求人を探す場所をまちがえている可能性大です。
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社会人3年目以内の人 →「第二新卒枠のポテンシャル採用」を狙う
大学を卒業してから3年以内の人は、第二新卒採用をピンポイントで狙って転職活動をしていきましょう。
この年代の人は「ポテンシャル採用」というかたちで内定を狙うことができます。
ポテンシャル採用というのは、「今何ができる人なのか?」ではなく、
「将来的に何ができそうな人か?」を判断基準に採用を行う方法です。
過去の実績ではなく、性格的なのびしろが評価されますので、まったくの未経験職種であっても挑戦することが可能になります。
この「ポテンシャル採用」を狙えるのは、
基本的に新卒か第二新卒のどちらかに該当する人だけです。
「新卒カード(新卒者じゃないと狙えない求人がある)」という考え方がありますが、これには第二新卒の人も含まれるというわけですね。
逆にいうと、社会人4年目以降の人は「即戦力」としての採用を狙わなくてはいけません。
即戦力採用とは、現在の仕事の職種と同じ職種(経理なら経理、営業なら営業)の求人を狙って転職活動するという意味ですね。
大手企業の未経験職種への転職が狙えるのは、基本的に社会人3年目までなのが現実です。
大手の未経験職種への転職では、新卒カードは圧倒的に有利です。
第二新卒に該当する人は「今しか使えないカード」を無駄にしないようにしましょう。
>>ブラック企業でぜったい働きたくない20代が知っておくべき注意点
大手企業で第二新卒枠採用がある理由
大手企業の採用の特徴は「一度にたくさんの人数をとる」ことがあげられます。
これは中小企業では普通考えられないことですね。
その一方で「一度にたくさんの人数をとる」ということは、その中から「脱落者」が一定数出ることでもあります。
大手企業では、新人研修の段階で退職者が一定数出るのが普通です。
私が新卒で入社した金融機関(準大手の証券会社)でも、入社〜3ヶ月の新人集合研修で退職した人が数人いました。
大手企業の人事部というのは「支店配属できる新人を〜人採用するように」というように、ノルマを決められて採用活動を行っています。
新卒採用の中から欠員が出てしまうと、人事採用担当者はそのノルマを達成できなくなりますから欠員補充を行う必要があるのです。
ここを埋めるのが第二新卒採用というわけです。
第二新卒の就活が新卒就活よりも難易度が低くなる理由
さらに第二新卒に該当する人にとって「良いニュース」をお伝えしましょう。
それは、第二新卒として採用されるのは、新卒として採用されるよりも難易度が低いという点です。
その根拠としては、以下の3つがあります。
第二新卒就活の難易度が低い理由
- 第二新卒として就活する人は絶対数が少ない
- 第二新卒は「大手は最初から選択肢に入れない」という人が多い
- 第二新卒は「最低限の社会人マナーを身につけていること」をアピール材料にできる
それぞれの根拠について順番に見ていきましょう。
1.第二新卒として就活する人は絶対数が少ない
これはイメージしやすいことだと思いますが、大手企業の新卒採用というのはライバルがものすごくたくさんいます。
旧帝の国立大卒や有名私大卒でないと書類審査の段階で落とされるケースもありますね。
その一方で、第二新卒として就活する人は「新卒で入った会社を3年以内に辞めた人だけ」が競争相手になります。
これに該当する人は新卒に比べて圧倒的に少ないですから、
非常にライバルが少ない状態で就活をすることが可能になるのです。
2.第二新卒は「大手は最初から選択肢に入れない」という人が多い
これはとても残念なことなのですが、
第二新卒に該当する人は「就活で失敗した・履歴書が汚れてしまっている」という意識の人が多いのが実情です。
(後で見るように、これは完全に誤解なのですが)
かんたんにいうと「いまさら大手は狙っても無理だろう…」と最初からあきらめてしまっている人が多いんです。
これは、第二新卒で大手を狙う人にとって「ライバルがさらに少なくなる」ということでもあります。
ただでさえライバルが少ない第二新卒の中で、大手を狙っていく人はさらに少ないということですね。
第二新卒は「最低限の社会人マナーを身につけていること」をアピール材料にできる
企業側は、第二新卒を採用するにあたって「すでにスタートしている新人研修に、後からついていけるか?」をまず考えます。
第二新卒は社会人としての経験を積んでいますから、基本的なビジネスマナーはすでに身に着けている人がほとんどでしょう。
これは、企業側から見ると「社会人として初歩的な新人オリエンテーションが省ける(即戦力とはいかなくてもOJT程度で戦力になる)」ということなのです。
また、第二新卒は「よその会社のカラー(社風)にまだ染まっていない」という特徴もありますね。
大手企業は「この人は自社の社風(カラー)になじんでもらえるか?」を重要視して採用判断を行うところが多いのです。
↓このように、企業側から見た第二新卒というのは、
- 最低限の社会人マナーはすでに身につけている(新人研修の労力を省ける)
- 年齢的に若くてよそのカラーに染まっていない。
という条件を満たしている非常に魅力的な人材層なのです。
このような理由から、第二新卒を積極的に採用している大手企業はとても多いです。
>>ブラック企業でぜったい働きたくない20代が知っておくべき注意点
大手企業の第二新卒採用が増える時期はいつ?
結論から言うと、1月〜3月または7月〜9月が大手の第二新卒採用が増える時期です。
これは、入社時期として4月と10月が多いからです。
↓それぞれの入社時期に合わせて、以下のタイミングで求人が出てくることが多いというわけです。
第二新卒の採用が増える時期
- 4月入社
→1月〜3月に求人が出てくる - 10月入社
→7月〜9月に求人が出てくる
4月は新卒の入社時期ですが、定年退職で欠員が出る時期でもあります。
新卒も第二新卒も一緒に研修を行うことができ、企業側としては手間が省けるというわけです。
また、10月は半期決算の会社が多く、人事配置の見直しが行われる時期です。
この季節は夏のボーナスが出てから退職する社員もいるため、半期のこの時期に募集を実施することがあります。
採用側の「期待と不安」を押さえたアピールを考える
第二新卒として就活を成功させるには、
採用担当者の「期待と不安の両面」からアピールを考えるのがコツになります。
「相手を知り、己を知れば百戦あやうからず」
という孫子の言葉がありますが、就活でもこれは同じです。
相手のニーズを知り、それに120%の回答を返すことを目指しましょう。
採用側が第二新卒に感じている「期待」とは?
第二新卒を新卒と比較した場合の特徴は「すでに一度就職した経験値がある」という点です。
つまり、採用側はあなたのことを社会人として最低限のマナーを身につけている人であることを期待しています。
名刺の渡し方や挨拶の仕方など、基本的な社会人マナーでマイナス評価を受けないように注意しておきましょう。
(営業で得意先に行くことに比べたら、就活面接なんて簡単です)
また、第二新卒を中途採用と比較した場合の違いも重要です。
経験の長い中途採用者は、良くも悪くも経験値にこだわったりプライドを持ちすぎているケースが多いです。
この点、第二新卒は逆に「手あか」がついておらず、
素直に新しい企業風土になじみやすいだろうと期待されています。
「経験値が少ないこと」は一般的には弱みになりますが、
第二新卒としての転職を考える場合には、むしろこれは強みにできます。
「社会人としての経験値を持っている新卒」というスタンスで面接にのぞむのが良いでしょう。
採用側が第二新卒に感じている「不安」とは?
第二新卒に該当する人に対して、企業側が最も不安に思うのは、
前職を3年以内に辞めているのだから、
嫌なことがあったらうちもすぐ辞めてしまうのではないだろうか?
という点です。
具体的に問題になるのは「前職の退職理由」を聞かれたときの答え方ですね。
この点については前職の会社のせいにするのではなく、前職での自分の反省点や経験を前向きに話すことが大切です。
おすすめは「未経験の仕事に転職できるのは今のタイミングだけだと思うので、この転職を逃したら次はないと思っています」というように、覚悟を伝えることです。
これは新卒の人にはできないアピールなので、第二新卒ならではの自己PR方法と言えるでしょう。
前職の会社が違法レベルのブラック企業であれば(違法なサービス残業があったなど)、やんわりとその旨を伝えてもよいと思います。
ただし、辞めた言い訳や悪口になってしまうようなら話題として避けた方が良いですね。
>>ブラック企業でぜったい働きたくない20代が知っておくべき注意点
社会人4年目以降の人 → 同一職種・同一業界でキャリアアップ求人を狙う
すでに社会人4年目以降の年齢になっている人が「中小企業から大手企業」の転職を成功させるには、
即戦力としての採用枠を狙う必要があります。
ここでいう「即戦力」とは、
簡単にいえば入社してから数ヶ月後には現場に出て成果を出すことができるということです。
以下では、社会人4年目以降の人が「中小から大手」の転職を成功させるためのポイントを見ていきましょう。
即戦力採用を成功させるには「実績のアピール」が必要
即戦力としての採用を狙う場合「これまでに経験した仕事と同業種・同業界の求人を狙う」ことが必要になります。
営業職としてこれまでやってきた人は、営業職での採用枠を狙いましょう。
経理経験者なら経理求人、人事経験者なら人事求人を狙ってください。
業界については必ずしも過去に経験した業界と同一でなくても良い場合もありますが、
採用確率を少しでもあげたいならやはり同業界での転職がおすすめです。
「未経験の職種や業界には挑戦できないのか?」という不満をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、
大手企業を狙う場合にはかなり厳しいのが現実でしょう。
大手企業の場合、未経験者採用の枠は、第二新卒採用で埋めているのが実情です。
社会人4年目以降の人が未経験の職種に挑戦するなら、大手企業ではなく中小企業を狙う必要がありますね。
さらに、その後に即戦力として大手企業を狙う、というルートがあります。
いずれにしても、大手企業の社会人4年目以降採用は「即戦力採用」が基本です。
>>ブラック企業でぜったい働きたくない20代が知っておくべき注意点
業種・業界に特化した転職エージェントを活用しよう
大手企業の即戦力採用は、率直にいって「かなり強いライバルがいる中を戦う」という覚悟が必要になります。
大手企業はやはり人気ですから、実績のある優秀な人が集まってきます。
なので、まわりの人と同じような自己アピールをしているだけでは、どうしても採用まで至ることができません。
「それじゃやっぱり中小から大手への転職は無理なのか…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、あきらめることはまったくありません。
即戦力採用を狙う場合「業種・業界に特化したエージェント経由で応募する」という方法が使えるからです。
「業種・業界特化型の転職エージェント」とは?
転職エージェントというのは、企業側と私たち求職者の間に入って、
求人の紹介をしてくれる人たちです(無料で使えます)
↓この転職エージェントには、それぞれ得意分野があることが重要です。
- 「業種」に特化した転職エージェント
営業職や経理職、人事職など - 「業界」に特化した転職エージェント
金融専門・MR専門など - 「専門職」専門の転職エージェント
税理士・薬剤師など
↑これらの転職エージェントは、一般的な転職エージェント(リクルートやマイナビなどの大手エージェント)に比べて、
「特定の業種・業界での転職を成功させるのが得意」という強みがあります。
転職エージェント自身がその業種業界の出身者だったりしますので、
その業界内で転職を成功させるためのポイントを具体的にアドバイスしてもらえます。
採用担当者との間に入ってあなたの経歴をプッシュしてくれるほか、面接に同席してくれるエージェントもいますよ。
また、「自分で自分の経歴をアピールしたり、自分の給与額について交渉するのが苦手」という人は多いでしょう。
転職エージェントはあなたの代わりにあなたをプッシュしてくれますので、
自己PRが苦手な人も使う価値は高いですよ。
即戦力としての転職を狙う人は、こうした「業種・業界特化型の転職エージェント」を上手に活用しましょう。
ライバルの多い大手企業の中途採用転職を戦っていく上で、非常に強い味方になってくれますよ。
ブラック企業で絶対に働きたくない20代が知っておくべきこと
労働環境劣悪なブラック企業で働きたくない人は、
転職活動時に応募する求人をまちがえないことがとても重要です。
どんなに優秀な人でも、
ブラック企業にまちがえて応募してしまうと
悲惨な労働環境で搾取されながら働くことになってしまいます。
これから転職活動を始める人は、
応募する求人の候補にブラック企業の求人が入り込まないよう注意しましょう。
優秀でやる気のある若い人ほど
スムーズに内定まで行ってしまうので、
あれよあれよという間に
気づいたらブラックに入社してた…。
なんてことになりがちなんですよね…。
20代でまだ実務経験が少ない人や、第二新卒の人は、
20代の転職支援専門の求人サイトを使って求人を探すことが大切です。
↓例えば、こうした若年層の求人専門の転職サイトなら
ブラック企業の求人をあらかじめ排除してくれているので安心ですよ。
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20代の転職は、入社前のスキルより転職活動のやり方が重要
20代の転職の場合、入社前に仕事のスキルを身につけておく!…とかより
「どういう会社に入社するか?」
にこだわって転職活動することが大切です。
20代で人脈なんてないのが普通ですし、
よほど特殊なスキルがある人をのぞいて
実務経験にたいした差はないですからね。
ほとんどの企業は、20代の若手人材は
「ゼロから育てていく」というつもりで採用を行っています。
つまり、20代の方の場合、
あなた自身のスキルや過去の職歴よりも、
入社する会社がきちんと利益の出せている会社か?
によって入社後のお給料やキャリアが決まってしまうケースがほとんどなんです。
注意して欲しいのは、
優秀な人間ほどホワイト企業に入れる!…というわけではないことです。
実際「この人めっちゃ仕事できて性格もいいな…」という若手人材でも、
ブラック企業で安い給料で奴隷のように酷使されている…
みたいなケースって山ほどありますからね。
どんなに優秀でやる気のある人でも、
転職活動のやり方をミスってしまうと
悲惨な環境で働くことになってしまうんです。
これってかなり怖いことですよね。
ブラック企業でどれだけ一生懸命働いてもたいした給料は稼げない
もしあなたがとても優秀でやる気のある人であったとしても、
業績が悪く、ろくに利益も出ていない会社にまちがえて入ってしまったら、
あなた自身がどんなに一生懸命まじめに働いても、
給料はまわりの同年代の人たちより安くなってしまうので注意して下さい。
逆に言えば、現時点で学歴や仕事のスキルにあまり自信がない人でも、
転職活動をしっかりやってホワイトな企業に入れば、
同年代に給料やキャリアで差をつけることは可能ということです。
同じ働くなら、お給料はちょっとでも高い方が良いに決まっていますよね。
これから転職活動を始める予定の方は、
ホワイトな会社の求人だけをピンポイントで狙って応募するようにしましょう。
給料の安いブラック企業は人間関係も最悪
ブラック企業に間違えて入ってしまうと、
人間関係も最悪な状況で働くことになりがちです。
みんな相場より安いお給料で不満抱えながら働いてるんで、
社員どうしで協力し合う社風とかないんですよね。
仕事って、お給料をたくさんもらえるなら多少きつくても耐えられるものです。
ですが、ブラック企業の場合は
仕事がしんどい上に給料も安い…。
という地獄のような状況でみんな精神的に追い込まれてるんで、
いつもイライラしていて新人の教育とか興味ないんです。
私が20代若手の頃に実際に経験した職場で言えば、
↓例えばこんな感じですね。
(いま思い出すだけで胃がキリキリしてきました…)
- 先輩の背中を見ながら仕事を覚えろ!…など無理な指導をされていつまでたっても仕事ができるようにならない。
- 新人なのにいきなり客先訪問をさせられ恥をかかされる。
- まだ教えてもらっていない仕事内容でミスして怒鳴られる。
- 仕事が終わってないのは仕事が遅いやつの責任ということで入社1ヶ月目からサービス残業させられる(労働基準法のルールを平気で破る)
- ほとんどの新人はどうせ辞めていくから、きちんと指導しても意味がない…という感じで先輩が仕事を教えてくれない。
- 職場で無視され、放置されて何をしたらいいのかわからずウロウロする…。
↑ブラック企業で働く若手の職場環境なんてどこもこんなもんです。
私も新卒で入った会社をすぐにやめて別の会社に転職していたので、
ある程度の冷たい対応は覚悟してたんです。
でも、さすがにこの会社の環境は耐えられなくて数ヶ月で転職しました…。
(その後、次こそは絶対失敗したくない!と思って気合を入れて転職活動した結果、なんとかホワイト企業に入り込むことができました)
一度入ってしまった会社は辞めるのが難しい
一度入社してしまった会社って、
たとえブラックだと気づいても
退職するのが意外に難しい(めんどくさい)こともあります。
もちろん、職業選択の自由って誰でも憲法で認められてる人権なんで、
どんな職場でも仕事を辞めるのは自由ですよ。
ですが、退職の時って1ヶ月前までに退職願を出さないといけないとか、
- まずは直属の上司に退職意思を伝えて、
- その後に部門長に呼び出されて、
- その後さらに人事部に行って…
みたいに、めっちゃめんどくさい社内手続きがあったりするんですよね。
上司や管理職って部下に退職されると自分の人事評価が下がるんで、
いろんな上司のところに話をしに行くたびに
「もうちょっと頑張ってみたら?俺の若い頃は…」
…とかめんどくさい説教されるんで、
さらに精神的に疲弊させられます。
「どうせ辞める会社だからテキトーにやればいいじゃん」
と思われるかもしれませんが、実はそうもいきません。
こういう退職の手続きって適当にやってしまうと、
自分の職歴としてマイナス要素が残る可能性があるんで絶対に手が抜けないんです。
会社の人事部が採用時に参考にする情報として、
雇用保険の加入記録というのがあるんです。
そこに変な履歴を前の会社につけられたりすると
あなたのキャリアに傷がついたりします。
特に大手企業ではこういうのは厳しくチェックしてます。
こういうめんどくさい社内手続きや
上司の引き留めをぐだぐだやってるうちに、
数ヶ月〜1年ぐらいは普通に経ってしまいます。
そう考えると「20代のフレッシュな若手」として会社選びができる期間って意外に短いんですよね。
10年後、20年後になってから「こんなはずでは…」ってなりたくない人は、20代の若手の時点でホワイト企業に入社するようにしましょう。
20代はまちがってもハロワで求人を探すな
現在、ほとんどの人は転職サイトで求人探しをすると思いますが、
「実は求人はハロワで探してます…」という人が
若い人にも意外に多くてびっくりすることがあります。
ハロワって公的機関なんでなんとなく安心感があるのはわかりますが、
結論から言うと20代の人がハローワークを使うのはまずやめといた方が良いです。
ハロワって政府が失業対策や
セーフティネットとして運営している組織です。
言い方は悪いですが、
↓ハロワってこういう
仕事がどうしても見つからなくて苦しんでいる人
向けに政府が求人を紹介してくれる場所なんです。
- 中卒とかで社会に出てしまって全然仕事がない人とか
- 30代後半〜40代以上で家族もいるのにいきなり会社にリストラされてしまった人とか、
- 年齢60代以上でリストラされ、年齢を理由にどこにいっても断られてしまう人とか、
まさか…と思われる人は、実際にハロワに行って窓口で順番待ってる人たちを見てください。
(きっと私のお伝えしたいニュアンスが伝わると思います)
ハロワの求人に応募してしまうと、
必然的に安いお給料で買い叩かれる可能性がきわめて高くなります。
公的機関のハロワでもブラック企業の求人が省かれているわけではまったくないです。
ハロワって企業側は無料でいくらでも求人を出せるので、
業績が悪いのに人手不足なブラック企業が、
広告費をケチるためにハロワで求人募集をかけるケースってめっちゃ多かったりしますからね。
民間企業が運営している転職サイトの場合は、
企業側は求人掲載するために広告費が必要になります。
私たち仕事を探す側が転職サイトを無料で使えるのは、
転職サイトが企業側の負担する広告費で運営されているからです。
実際、私が20代のころに応募したブラック企業の求人は、
ハロワの窓口職員さんが「ここはおすすめですよ!」ってすすめてきた求人でした。
(当時は私も「ハロワの人って公務員みたいなもんだから変なことは言わないだろう」って思って、安易に信用してしまいました…)
ハロワの職員さんって、彼ら自身が非正規職員だったりしますし、
良い求人を紹介しても別に自分の成績になるわけではありませんから意外にテキトーなんですよね…。
20代若手や第二新卒の求人専門の転職サイトを使おう
\ 未経験OKの求人多数あり!/
変な求人にまちがえて応募したくない人は、
↑やはり民間の転職サイトで求人を探すのが無難です。
特に、いま20代の人や第二新卒の人は
20代若手層むけの求人専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。
なお、リクナビなどの大手転職サイトは20代の人は使わない方が良いです。
大手の転職サイトって、30代後半以上の実務経験豊富な人向けの求人紹介がメインだからです。
20代の人がリクナビで求人探しても、
「自分の職歴では応募できる会社が1件もないんだけど…」みたいなことになりがちなんですよね。
(これ、かなり絶望的な気分になるので要注意)
- 新卒就活だと激戦すぎて入社できない上場大手企業の第二新卒OK求人
- 将来的に年収1000万円も狙える経営コンサル企業の20代向け求人
- 人事や法務・マーケティングなど人気職種の未経験OK求人
- 月の残業時間10時間以内のワークライフバランス求人
- テレビCM等で誰でも名前を知っている超大手企業の求人
>>第二新卒やフリーターもOK!
20代専門の転職サイトで求人を見てみる
くりかえしになりますが、
20代の転職は「どういう会社に入るか?」でほぼ決まります。
ホワイトに入るか、ブラックに入るかで
10年後に稼げる年収額はまったく違ってきますよ。
30代〜40代の働き盛りの年代になったころに、
まわりに年収で負けてるのって悔しいじゃないですか。
社会人生活って今後30年も40年も続くことですから、
20代のタイミングでしっかりとキャリア構築を意識して会社を選ぶのが大切ですよ。
これから転職活動を始める人は、ブラック企業の求人があらかじめ排除されている転職サイトで求人を探すようにしてください。
今すぐは転職するかどうかわからない…という人へ
私のブログを読んでくださっている方の多くは、
↓おそらくこんな感じだと思います。
(こういう人向けに記事を書いています)
- 今すぐ転職するかどうかはわからない。でもさすがに今の会社で老後まで一生働く…とかは考えられない。
- 現在はいろいろ情報を集めている段階(転職活動についてまだ具体的な行動アクションはしていない)
- 学生時代の就活は経験あるけど、社会人の転職活動は何から始めればいいのかいまいちよくわからない…。
↑私も大学出てすぐ〜30代の今まで、
転職活動は何回もやってきたんでよくわかります。
転職活動とかはっきり言ってめんどくさいですよね。
家に帰ってきたらクタクタでパソコンの電源つけるのすらめんどくさいのが普通です。
ただ、今すぐ転職する気はない人も転職サイトへの無料登録だけは今のタイミングでやっといた方が良いです。
仕事のストレスや疲労が限界まで溜まってくると、
転職サイトに登録する気力すらなくなりますからね。
(そうなるとズルズルと先延ばしになり、気づいたらもう年齢20代後半…なんてことになりがちです)
転職サイトで無料アカウントだけでも作っておくと、
自分で指定した年収などの条件にマッチする求人が出るたびに自動通知してもらえます。
なんとなく気になった求人が見つかったら、
情報としてブックマーク保存しておきましょう。
これやっとくだけでもいざとなれば転職もあるという選択肢を確保することができるんです。
いい意味での「逃げ道」を作っておくことができますから、
今の状況でストレスや過労でどうしようもなくなる前に
転職という対抗策を取ることができます。
転職サイトは最初から最後まで完全無料で使うことができます。
今すぐは転職できない人も無料アカウント登録だけは早めにやっておきましょう。
この先、どうしても転職しないとやってられない…となったときに、
すぐに行動を起こせるようにしておくのがたいせつですよ。
最後の最後にお伝えしたいこと
20代の転職活動がうまくいくか?うまくいかないか?って、
結局は良い求人に出会えるか?によって決まってしまうケースが多いです。
転職活動も出会いの要素が重要(というかほとんどすべて)なんですね。
どんなに能力的にハイスペックでも、
たまたま良い求人に出会えなくて
ブラックでしかたなく働いている…という人はたくさんいますし、
逆に学歴も能力もごくフツーの人だけど、
運良くホワイト企業の求人に出会えて
高いお給料で楽しく働いている人もいます。
これって恋愛と似てたりします。
イケメンや美女なのにたまたまいい人と出会えなくて、
人生で彼氏・彼女できたことないです…って人はたくさんいますよね。
つまり、本人のスペックには問題がないのに、
これまで異性と出会った回数が少なすぎるのが原因でうまくいってないケースです。
そういう人はまずは出会い系でも合コンでもなんでもいいので、
とりあえずは異性と出会う回数を増やすのが重要になるでしょう。
転職活動もこれとまったく同じ。
どんなに能力ややる気に自信があっても(どんなイケメン美女でも)
まずたくさんの企業求人を見てみないと(出会いの場に出てないと)
良い会社には転職することはできません(彼氏・彼女はできません)
いまの会社でこの先ずっと働くことはないかも…
しばらく無職やってたけどさすがにもうやばいかも…
↑などなど、転職を意識し始めたらなるべく早いタイミングで、
転職サイトをフル活用して、
たくさんの求人を見るようにしてください。
転職サイト内で希望する年収額や勤務地、
残業時間の上限などを条件指定しておくと、
それにマッチする求人が出てくるたびに最速で自動通知してくれます。
良さげな求人が見つかったらブックマーク保存しておきましょう。
これをなるべく早いタイミングで初めて、
とにかくたくさんの求人を見てみる(=いろんな異性と出会ってみる)のが大切です。
転職サイトから送られてくるおすすめ求人を
日常的にチェックするクセをつけておくと、
- 「自分の職歴や年齢だと、だいたいこのぐらいの年収相場なんだな」とか、
- 「この会社、ずっと求人募集かけてるけど、ひょっとして人が入ってはすぐ辞めていっている会社なのかな」
↑とかいったように、いろんな気づきがあるはずです。
恋愛でもいろんな人とたくさん会っていると、
なんとなく相手を見る目が養われてきますよね。それと同じです。
転職サイトは無料で使えるものですのでなんのリスクもありません。
転職サイトで見ることができるナマの求人情報から情報を読みとるようにしてください。
X(旧Twitter)やYouTubeを見て転職関連の情報探すよりも
はるかに良い情報リサーチになりますよ。
20代の転職活動は行動が早いか遅いかで決まります。
学歴や職歴、現時点での能力スキルとかまったく関係ありません。
過去の実務経験や職歴で判断される30代以降とは違って、
20代は「いかにしてホワイト企業の求人に出会う確率を上げるか?」で
転職の成功/失敗が決まってしまうんです。